「二人ともー、おみくじなんだったですかぁー?」 「俺は大吉。リースはなんだったの?」 「中吉ー! きゅーは?」 「俺はですねー、凄いですよ。ほら『白紙』。真っ白なんです」 「……それ超不吉ー」 「もしかしてあぶり出しかもしれませんよ?」 「…………印刷ミス、だと思う」 「代えて貰ってきたらどうですぅ?」 「面倒なのでこれでいいですよ。それにまた白紙だったら嫌ですし」 「きゅーの今年の運命真っ白のままですよぉー?」 「じゃあ、今年の俺は神様に愛されてないってことで」 「その代わり、レイズさんには愛されてるみたいだよ」 ―― 少年、今年も愛して、うごッ!!(延髄蹴り) 「ナチュラルに死人が神社に入ってきてるんじゃありませんよ」 ―― あ、愛の力……ッ。 「すみません、色々と寒いのでその口封じて下さい」(お札ぺたり) ―― もっがぁー!! 「いっそのことレイズの外套に大吉って書いて押し付けたらいいかもね」 「即返品、もしくは神社でお払いがオチじゃないですかぁ?」 「リース……君、結構レイズのこと嫌いでしょ」 「ううん、叔父様は『嫌い』じゃなくて、 大 嫌 い ★」 「俺も色々あってあんまり好きじゃないけどね……」 「あは、いっそのこと地獄に召されちゃえっ」 +++++ 「ユーリス、ユーリス。あそこ凄くない?」 「んぁー? 何々ー? リューイ、この餅うめーぞ」 「姫人形三人VS人形師。現在キュール姫に人形師こてんぱん」 「いいんじゃねぇのー? 被虐が趣味なんだろー」 「……それ暗にレイズがマゾだって言ってないか?」 「いやいや、そんなことあるんだけどよ。あー、お汁粉うまー」 「一部じゃ鬼畜紳士って言われて応援されてるにな」(ほろり)