「アッシュ〜!!」 ボクは先に場所取りしてくれていたアッシュを呼ぶ。 声に気づいて、アッシュは吸っていたタバコを携帯灰皿に入れ、こちらを向く。 「ハァハァ……ごめんっ、まった?」 ボクは荒れた息を整えつつ聞く。 「…遅いッスよ」 アワワ、こりゃ機嫌悪いナァ… …ムムム、あんまり使いたくないけど、アッシュ君お気に入りの必殺技、使いましょうカ。 「アッシュ!」 ボクはそっぽを向いていたアッシュを呼ぶ。 そして… 「ネェ…ユルシテ?」 ズキューンッ!! アァ…決まってしまった。 ホントにズキューンって音がしそうな位、アッシュのハートに撃ち込んでしまっちゃっタヨォ〜。 「ス…スマ…」 ゴクッ アッシュが唾液を飲み込む音が聞こえた。 もうボクが何をしたかお解かりだヨネ? そうっ、お得意の上目遣いサッ! 案の定アッシュは顔も耳も真っ赤。 「もう怒ってないッスよ」 ニヘラ〜 …許してもらえたのはいいけど… そのゆるんだ顔をどうにかして欲しいんダヨネ…。 「アリガトッ。さっお花見シヨッ!」 「はいッス」 そう、ボクたちは2人だけでお花見に来たんダ! 久々のデートでアッシュも嬉しそう。 ユーリは仕事でこれないって言ってたシ。 もちろん、ボクだって嬉しいんだけどネッ。 にしても…「まわり全然人いないネェ〜」 穴場ってアッシュから聞いてたケド、 これはさすがにないんじゃないカナ〜? 「あぁ、それはッスねぇ〜」 その次に出てきた言葉は、ヘタしたら犯罪として逮捕されそうな発言。 「この×××××に、×××××××を×××して××××ッスよ」 笑顔で言う、アッシュ。 ボクは心の中で自己規制をかける。 「それ…犯罪じゃナイ?」 「えっ!?そうなんスか!?」 かなり驚いた様子で返答する、アッシュ。知らなかったのかよっ。 「まぁイイケド?どうせ捕まるのはアッシュダシ〜ヒヒヒッ」 ボクは意地悪く笑う。 「ひどいッスよぉスマぁ〜」 と、まぁこんな感じで喋りながらそこら辺をブラブラと散歩してたんダケド。 お腹減った…。 「アッシュぅ〜、ごはんごはん」 笑顔でおねだりとか、可愛くしてミタリ〜。 「はいはい、わかったッスよ」 そう言いながらアッシュは、手頃な木の下に腰を下ろす。 ボクはもちろんそのとなりにぴったりとくっ付いて座る。 エヘヘ〜、シアワセ。 「いっただっきマぁ〜ス!」 ボクはアッシュが出してくれたお弁当のふたを開ける。 「ウハぁ〜、おいしそぉ」 さすがアッシュ、すっごくおいしそうなんダヨネ〜。 「ヒヒヒッ、さすがアッシュ君ダネぇ〜」 「それはどうもッス」 笑顔で言うアッシュ。 さてさて…まずは一口。 パクッ モグモグ ゴックン 「うんっ!オイシイぃ〜」 「そうッスか、よかったッス!」 「って味見してなかったノ?」 「ギリギリだったんスよ、待ち合わせにおくれそうだったんスよ?」 そう言った後に、 誰かさんは遅れてきたッスけどね〜 と言うアッシュ。 もぉ、意地が悪いナァ〜。 ボクがうつむいてふくれてたら、 上から クックックッ と、おかしそうに笑う声が。 「もぉっ!なにさっ!」 そういいながら上を向く。 「冗談なんだから、そんなにふくれないで欲しいッス」 わかってるケドサァ〜。 そう言いつつ、ご飯を食べ終えたんだケド、 そこから見上げる桜がとてもキレイだったから、 しばらく2人で見上げていた…。 ちょっぴりいいムードぉ〜。 アッシュもそう感じてたんだろうか。 ボクは 「スマ…」 という呼びかけに反応してアッシュをみると… 「スマイル…」 そうアッシュは言いつつボクのあごを自分の方へと引き寄せる。 アッシュはズルイ、こんな時ばっかりボクのことをスマイルって呼ぶ。 そのことに恥ずかしさを覚えながらも、ボクは目をつぶる。 そして2人は唇を近づけ… ドガーンッ!!! ………こーいうときってもっと優しい音がするんジャないカナァ。 少なくともドガーンはナイと思う、ドガーンは。 そう思い目を開けると、まぁ予想通りというか… ギリッ…ギリッ… 首の骨のきしむ音が聞こえる。 「なぁ犬?私は確かに貴様に言ったはずだが?『私のスマイルに手を出したら殺す』と」 ミシッ…ミシッ… 首を持ったまま宙に吊り上げている。 「うぐ、……ユ…リ、も、…ムリ…」 予想通りユーリがアッシュのお仕置きをしていた。 そしてユーリは ドサッ と気を失ったアッシュを捨てるとボクに対して一言。 「スマ、今晩はお仕置きだ」 ニコリ と紳士に微笑むユーリ。 怖ッ!? 「ゴメンナサイッ!?ヒィィイイ」 あぁ明日の仕事はキャンセルカナ… 腰が痛くて立てないだろうしナァ… まぁでも、 そんな春も、たまにはイイカナ? ヒヒヒッ fin.
お粗末様でしたぁ…
この話は自分が相当きつかった気がします。
人の目とかね(;^_^A アセアセ・・・
しばらくフリー小説なのでお好きにお使いください。
あっでも、加工や再配布、直リンはご遠慮ください…
配布は終了しています。再アップするにあたって、文を少し変えました。